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164 甘草瀉心湯

164「傷寒中風、医反下之、其人下利、日数十行、穀不化、腹中雷鳴、心下痞鞕而満、乾嘔心煩不得安。医見心下痞、謂病不尽、復下之、其痞益甚。此非結熱、但以胃中虚、客気上逆、故使鞕也。甘草瀉心湯主之。」

「傷寒中風、医反って之を下し、其の人下利すること、日に数十行、穀化せず、腹中雷鳴し、心下痞鞕して満し、乾嘔し、心煩して安きを得ず。医心下痞するを見て、病尽きずと謂いて、復た之を下し、其の痞益(ますます)甚し。此れ熱結に非ず、但だ胃中虚し、客気上逆するを以っての故に鞕からしむるなり。甘草瀉心湯之を主る。」

医は初めから邪実(結熱)を診て下すことにしています。そして前条と同じように、「腹中雷鳴下痢、心下痞鞕」でありながら、医は病尽きずと判断し復下しました。

医は下した結果、下痢が頻繁になりましたが、これで邪実(結熱)が解すれば治ると思っています。結果は「下痢の状態が続き、腹中が雷鳴し、心下痞が硬く更に満している、乾嘔、心煩」となり、依然として状況は変わりなく、最初からある邪実(結熱)が原因であると考え、もう一度下しました。更に症状は激しくなりました。

何をどのように間違えているのでしょう。
158「太陽中風、下利、嘔逆、表解する者は、乃ち之を攻むべし。其の人漐漐(ちゅうちゅう)として汗出で、発作時有り、頭痛し、心下痞鞕満、脇下に引きて痛み、乾嘔し、短気し、汗出で悪寒せざる者は、此れを表解して裏未だ和せざる也、十棗湯之を主る。」
十棗湯で下したと考えます。
発汗を選ばなかった理由は、汗出が有ったからだと想像します。
裏が和していない為、十棗湯を与えた。
結果「下痢日数十行、心下痞鞕而満、乾嘔心煩不得安」は、十棗湯の「発作時有り(嘔吐下痢が時々ある)、心下痞鞕而満、乾嘔、短気」と重複しているため、依然として裏未だ和せざるとなり、十棗湯を与えた。
何度下してもこの病位から移動することはなく、ただ実際に下すことで胃中に虚が生じてくることになります。
ですから中風なのです。

初めから「裏未和」ではなく「胃中不和」と考えられれば良かったのです。
最初に選ぶ処方は前条の生薑瀉心湯となり、十棗湯で下した後では甘草瀉心湯を与えることになります。

「裏未和」と「胃中不和」の違いを考えなさいという条文ですが、・・・良く分かりません。
ここにきて痞の病状と病態がいろいろあることが分かります。

現実的には、十棗湯を使うことはなく半夏瀉心湯を使うと思いますが、傷寒論の解説には、「胃中不和」なのに「裏未和」と判断してしまう理由を探さなくてはいけないでしょう。
それがこの条文に込められた思いだと感じます。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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