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163 生薑瀉心湯

163「傷寒汗出解之後、胃中不和、心下痞鞕、乾噫食臭、脇下有水気、腹中雷鳴下利者、生薑瀉心湯主之。」

「傷寒、汗出でて解するの後、胃中和せず、心下痞鞕し、食臭を乾噫(かんあい)し、脇下に水気有り、腹中雷鳴し、下利する者は、生薑瀉心湯之を主る。」

「汗が出て解した後」ですから初めの治療目的は達した後に、胃中不和が起きるということは、発汗させた処方の副作用と言うことになります。

「脇下有水気」とは「心下有水気」の小青龍湯の水気の場所が脇下になったもの。
小青龍湯の場合は、心下に水気がある為に表が解すことができない状態でした。
この条文の場合は、汗出解することができ解したのですから、脇下水気は、解した後に現れたものと考えます。

前条に於ける心下痞が五苓散の対象であるということは、痞自体が水滞からなっていることになります。
この水滞が脇下有水気といえるほど増加して心下痞鞕となった場合をこの条文は示しています。
ではなぜ五苓散でないのでしょうか。
「胃中不和、心下痞鞕、乾噫食臭、腹中雷鳴下痢」のなかにおいて五苓散で対応できない症状は、乾噫食臭です。もしこの症状がなかったならば、胃熱が無くなりますので五苓散でも良いのではないでしょうか。
それとも脇下有水気には、病態説明だけではなく自覚症状も有るのでしょうか。
「脇下」の具体的な場所も気になりますが、わかりません。

前条に於いて瀉心湯で解しない場合は五苓散が良いとしながら、この条では脇下水気ありとしながら五苓散ではなく生薑瀉心湯がよいなっています。
瀉心湯に半夏が入り、それが脇下水気を除くとなるのでしょうが、それならば前条においても、瀉心湯ではなく半夏瀉心湯を与えていれば良いとも考えられます。

処方内容から見ると五苓散と半夏瀉心湯では全く違います。
しかし実際に心下痞の五苓散と半夏瀉心湯の違いはなにで見極めることができるのでしょうか。

結局、腹中雷鳴下痢の原因は脇下有水気であり、脇下有水気になるのは心下痞鞕、心下痞となるのは胃中不和と考えます。
この場合は、胃中不和から始まっています。
ですから五苓散の対象ではないのですが、実際の判断は難しいように思います。脉証も同じ様子でしょう。だからこそ前条が必要になってきます。瀉心湯でダメなら五苓散。

一度病が治った後に、別の病が発生しています。この状況だから傷寒となっています。二病位に渡っています。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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