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156 157 太陽少陽併病結胸、気痞

156「太陽、少陽併病、而反下之、成結胸。心下鞕、下痢不止、水漿不下、其人心煩。」

「太陽、少陽の併病を、而も反って之を下せば、結胸と成る。心下鞕く、下痢止まず、水漿下らず、其の人心煩す。」

「太陽少陽併病」を、どう解釈しますか。
併病の内容が太陽と少陽なのです。
太陽病と少陽病とする「病」を使いたくないのですが、うまく説明できません。

「下痢が止まらない、飲み物が吸収できない、そして胸が煩わしい。」
この病状に於いて使用する処方は五苓散のような処方と考えます。

飲み物が吸収できないのですが、嘔吐とは書かれていない為、飲んだ水は胃内停水となります。

下痢が止まらないのは、なぜでしょう。
たぶん胃内停水を排出しようとして下痢になるのではないでしょうか。
飲んだ水分が胃内に貯まり、それを排出する為下痢となります。
腸自体の問題で下痢が止まらなければ、当然口渇小便不利が現れてきます。

「反」ですから下すことは間違っていました。
しかし、それは結果から判断しており、この時点では下すべき目標が有ったと考えます。
「心下部に痞(つか)える物が有った為、これを下した。その結果結胸となる。ということは心下部の痞えは邪熱ではなかった。心下は硬くなり、上下の流通がストップしている。飲んだ水は胃で停滞し、下痢を繰り返す、意気は荒く、苦しい。」

本来の結胸ならば、この状態にはならないので、このようになってしまう理由を、太陽と少陽の併病と考えたのです。
しばしば文頭に原因が書かれている条文が有ります。
それらは、それらの症例を理解する上で、そのように考えなければならないということです。

この条文では、「太陽少陽併病を下したら、結胸に成ります。」とされていますが、実際の診断では太陽少陽の併病と判断することはできません。
つまり下すことは必然であり、誤治とは思えません。
ただし、この場所に書かれていることから、最初に下そうと思ったものを痞と考え半夏瀉心湯を与えるべきだったとも言えます。

157「脈浮而緊、而復下之、緊反入裏、則作痞。按之自濡、但気痞耳。」

「脉浮にして緊、而して復た之を下し、緊反って裏に入り、則ち痞を作す。之を按じて自から濡、但だ気痞するのみ。」

前条に続きます。
結胸・脉浮緊を大陥胸湯で下したと考えます。
結胸の条文に出てくる脉は、「寸脉浮、関脉沈」「脉浮而動数」「脉沈而緊」です。
脉浮緊の結胸はないので脉の比較から、下記のようになります。
「結胸でありながら脉浮緊を示す者に、大陥胸湯を与えた。結胸は治ったが、結胸ではない脉緊を示していた邪が裏に入り込み痞となった。このときの横隔膜を腹診すると自然な軟らかさになります。これは気のみが痞しています。」

とても現実的な条文です。
「結胸に何か別の邪が存在し、脉を緊に変形させています。とにかく結胸を治す為に大陥胸湯を与えました。その後ほとんど良くなったのですが、患者は心下部に痞えを訴えます。そこで腹診をしてみると、最初は張りを感じましたが、按じてみる間に自然と軟らかくなります。これは気痞だけの状態です。」

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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