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155 柴胡証、結胸、痞

155「傷寒五六日、嘔而発熱者、柴胡湯証具、而以他薬下之、柴胡証仍在者、復与柴胡湯。此已雖下之、不為逆、必蒸蒸而振、却発熱汗出而解。若心下満而鞕満者、此為結胸也、大陥胸湯主之。但満而不痛者、此為痞、柴胡不中与之、宜半夏瀉心湯。」

「傷寒五六日、嘔して発熱する者は、柴胡湯の証具る。而るに他薬を以て之を下し、柴胡の証仍ほ在る者は、復た柴胡湯を与う。此れ已に之を下すと雖も、逆と為さず、必ず蒸蒸として振い、却って発熱汗出でて解す。若し心下満して鞕満する者は、此れ結胸と為す也、大陥胸湯之を主る。但だ満して痛まざる者、此れ痞と為す、柴胡之を与ふ中らず、半夏瀉心湯に宜し。」

153「傷寒五六日、已発汗而復下之、胸脇満微結、小便不利、渇而不嘔、但頭汗出、往来寒熱、心煩者、此為未解也。柴胡桂枝乾薑湯主之。」
153条は、上二焦を犯し、胃気は犯していませんでした。
これに対して、この155条は上二焦と胃気を犯しています。
しかし二焦と胃気の犯された症状が残っている場合は柴胡湯を与えなさい。
これは「逆」ではありません。
「逆」とは、治療法は正しく目標の病は治したが、別の病気が現れた、副作用が出た時に使います。(火逆、小逆の126条にて)
下したことは誤治ではないことと、逆治ではないことを強調しています。
ということは、逆治に見られやすいとなり、最初の症状では柴胡証が主証ではないことがわかります。
柴胡湯を服薬すると、体が熱く感じて、汗が出れば治ります。
これは結が柴胡湯で解されるため、気血の流通が盛んになり、体感温度が上がり、そのための発汗が引き続き始まるのです。
(先日、薬学生が実習に来ました。その内一人が数日前から咳があり、その他は異常なく、脈は浮いていない、胸の詰まる感じ有ることを確認し、小柴胡湯の薬局製剤を作り、皆で服薬をしました。その時に、咳をしていた人だけが体が熱くなったと言い、その他の学生はその様子を見て、不思議がっていました。)
下した後の柴胡証に不嘔ならば、柴胡桂枝乾姜湯となり、嘔があれば小柴胡湯となります。
もし柴胡湯を服用しても解しない場合は、
心下満または鞕満の者は、結ではなく結胸でしょう。大陥胸湯になります。
(実際には、大陥胸湯を使うことは無いので、小陥胸湯になります。)
痛みが無く、ただ満している者は、痞です。結とは違います。半夏瀉心湯になります。

この条文は、下すべき症状に柴胡証が少し有ります。そこで先に下しました。その後に現れる症状には、柴胡湯証、結胸、痞があります。これらは逆ではありせんから、病気が下すことに因って変化したものではなく、最初から有った柴胡証に因るものです。

結胸・結・痞の関係はどこかで整理しますが、今は条文の理解を進めます。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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