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154 小柴胡湯

154「傷寒五六日、頭汗出、微悪寒、手足冷、心下満、口不欲食、大便鞕、脉細者、此為陽微結、必有表、復有裏也。脈沈、亦在裏也。汗出、為陽微。仮令純陰結、不得復有外証、悉入在裏、此為半在裏半在外也。脈雖沈緊、不得為少陰病。所以然者、陰不得有汗、今頭汗出、故知非少陰也、可与小柴胡湯。設不了了者、得屎而解。」

「傷寒五六日、頭汗出で、微悪寒、手足冷、口食するを欲せず、大便鞕く、脉細なる者は、此陽微に結すると為す、必ず表に有り、復た裏に有るなり。脉沈も亦た裏に在る也。汗出づるを、陽微と為す。もし純陰結すれば、復た外証有るを得ず、悉く入りて裏に在り、此れは半ば裏に在り半ば外に在りと為す也。脉沈緊と雖も、少陰の病と為すを得ず。然る所以の者は、陰は汗有るを得ざるに、今頭汗出づ、故に少陰に非ざるを知る也、小柴胡湯を与えるべし。設し了了たらざる者は、屎を得て解す。」

前条に続いて「傷寒五六日」となっています。
そして「頭汗出」も良く似ています。
「往来寒熱」が「微悪寒」になり、末梢の血流低下が前条よりハッキリとし「手足冷」となり、「胸脇満」が「心下満」となり、「不嘔」が「口不欲食」となり、「小便不利」が「大便鞕」となる。
前条に比べて、胃気が犯されているため、腎の「小便不利、渇而不嘔」が胃腸の「口不欲食、大便鞕」が現れて来た。
脉細の者は、陽が微結である。・・・この陽は血または気であり、前条の病態が悪化した病状を示しています。脉が細くなっていることは、体表への血流量が減少していることを示し、それは前条と同じ病態です。程度の違いだけです。

脉沈は裏に在るとは、脉細が沈になるということは、更に流通が悪化していることになります。

「汗出は、陽が微のため。」とは、
仮に陰だけに結すれば、また外証が有ることを得ることはない。
ここの条文から、「陽結と陰結」の違いを考えなければならない。
陽結は血とか気の結とすると表に有り裏に有りとなります。
陰結は、外証が有ることを得られず、すべてが裏に在ることになります。
「半ば裏に在り半ば外に在り」とは、どのように考えましょうか。
陽結ならば表に有り、裏に有る。純陰結ならば外証無く裏に在る。
違いは漢字「有る」と「在る」です。
「有る」の反対語は「無い」、「在る」は存在、所在の意味。
「陽結ならば表裏に病状がある。陰結ならば外証は無く裏に存在する。」
「陽結ならば表裏に病状がある。陰結ならば表に病状は無く原因は裏に存在する。」
そして「半ば裏に存在し、半ば外に存在する。」となります。(よくわかりません。)
この場合に脉証が沈緊であったとしても少陰の病ではありません。
その判断は、陰では汗が出ません。今頭に汗が出るのは、少陰ではないことを知ります。

「傷寒五六日、頭汗出で、微悪寒、手足冷、口食するを欲せず、大便鞕く、」という場合。

「脉細なる者は、此陽微に結すると為す、必ず表に有り、復た裏に有るなり。」
 (解釈)脉細は陽微結するからです。陽微結は表の病状があり、また裏にも病状があります。

「脉沈も亦た裏に在る也。汗出づるを、陽微と為す。」
(解釈)脉沈もまた裏に病気の原因が存在することを表わします。この条文の場合汗が出ることは陽微が原因となります。

「もし純陰結すれば、復た外証有るを得ず、悉く入りて裏に在り、此れは半ば裏に在り半ば外に在りと為す也」
(解釈)純粋に陰結するならば、表に病状(外証)があることはありません。すべての病気の原因が裏に存在します。しかしこの条文では、半ば裏に存在し半ば外に存在しているようです。(よくわかりません。)

「脉沈緊と雖も、少陰の病と為すを得ず。然る所以の者は、陰は汗有るを得ざるに、今頭汗出づ、故に少陰に非ざるを知る也」
(解釈)もし脉が沈緊で少陰だと思ってもそうではありません。なぜなら陰では汗は出ないからです。今頭に汗が出ているので、少陰ではないことが分かります。

「故に少陰に非ざるを知る也、小柴胡湯を与えるべし。設し了了たらざる者は、屎を得て解す。」
(解釈)この場合は少陰ではないので、小柴胡湯を与えなさい。もし与えてもはっきりしない場合は、すこし様子を見てください。排便ができれば治ります。

前条の微結に対し、この条では陽微結の場合を説明しています。というよりも、この条の病状を陽微結で説明しようとしている感じがします。
前条では原因を微結と陰または陽の性質に言及していません。この条では、微結が陽の性質を持っているとしています。

この条文を書いた人は、この病態をどのように理解すべきかを考察しているようです。
前条と同じ傷寒五六日なのですが、症状は頭汗出で、微悪寒、手足冷、口食するを欲せず、大便鞕いです。ここで脉細の意味は、前条と同じ頭汗出ている結によりますが、胃気を犯していることと、悪寒手足冷があるので、結が陽の状態に傾いているようです。そして脉沈は、病気は裏に存在を示し、汗がでることは陽微によります。裏に存在することから純粋に陰結だとすると、外証がありますから、この条文の状態では陰結とはなりません。しかし裏に在ることも確かなので、此れは、半分は裏に在り、その半分は外に在るようなものと考えます。ここまでの脉細沈に更に緊が診られたとしても、汗が出ていることから少陰病ではないことを確認できます。
以上より、前条とは違い微結ではありますが陽の性質を表わしていますので、柴胡桂枝乾姜湯ではなく、小柴胡湯を与えてください。良さそうなのですがスッキリしない場合は、排便ができれば治るので、少し様子を見てください。(もし排便がこないようならば、大柴胡湯を与えてください。)」
となります。

「半分は外に在る」
前条では「頭汗」を外に在るとは言わず、この条では「頭汗、微悪寒、手足冷」から「外に在る」となるが、ハッキリとはしていないので「半ば」との表現になっています。
陽結とは、「陽が結する」ことであり、この病態での場所は胸膜から内側ですから、表に陽気が巡らず、裏に陽気が充満し、病は裏の在ることになります。
陰結とは、「陰が結する」ことですが、どうなるのでしょうか。
陽に対する陰が結し、外に陰が巡らない状態とは?
よくわかりません。
病気の本態が裏に存在することは問題ありません。
「外」と「表」の違いがはっきりしません。
もう一つ心に引っかかることは、陰結では外証が有ることを得ずに対し、裏証は有るのでしょうか。陽結では「必有表、復有裏」と書かれているのに、陰結では「裏に有る」とは書かれていないので、その表現の理解に苦しんでいます。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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