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367 下利清穀、不可攻表、汗出必脹滿

367「下利清穀、不可攻表、汗出必脹滿。」

「下痢清穀するは、表を攻むべからず。汗を出せば必ず張満す。」

なぜ表を攻めるのですか。
363条から各条文において、表証があると判断するからです。
その中で汗が出ていない条文は、
364「下利脉数、有微熱汗出、今自愈。設復緊、爲未解。」
366「下利、寸脉反浮数、尺中自濇者、必清膿血。」
です。
364条では、脉証が数緊となり、汗出が汗なくなります。
366条では、もしこの状態で汗が出ていると脉緩となり、手からの反射脈波が減少し、寸口と尺中の比較が困難になると思います。

364条では脉数緊ですから、表を攻めたくなるのは当然です。
発汗して数弱に戻れば自ら癒えることになります。
しかし
陰陽相不順接ですから、寒熱を比較すると清穀下痢は明らかに裏寒が強いとなります。
その場合の脉証は表に熱が有ったとしても脉弱よりさらに弱くなり微となるでしょう。
しかしそのような脉証になったならば表を攻めることはしません。
つまり364条の脉緊になった場合に下痢が清穀下痢になっているとは思えません。
となると、366条です。
下痢が清穀下痢になり、寸口が沈遅になるところ浮数になっています。尺中は浮数よりは沈遅に近づきます。
しかし濇ではなかったので、表を攻撃したのではないでないでしょうか。
当然表を攻撃しながらも裏寒を考慮します。
そして下痢清穀は止まったのですが、腹満が現れます。

これまでは汗が出て脉弱ならばOKでした。
結果ここでは、「寸口の脉証に頼って表を攻めてはいけません。」との条文になります。

下痢清穀と書かれると、穀物が未消化のまま下痢に混じると想像するので、重篤な下痢であり裏寒が強いと考えますが、そうなるとその裏寒が脉証に反映され、表を攻める根拠となる脉証にはならなくなります。
そうするとここの下痢清穀は裏寒というよりも気滞による機能低下のみとなり、張満は虚満というよりは裏寒にたいする熱薬による裏熱とも考えられます。
この裏熱が前条の膿血につながるのかもしれません。
そのようにならないようにこの条文を挿入したと考えると、この条文が生きてきます。
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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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