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249 太過

249「脉陽微而汗出少者、爲自和也。汗出多者、爲太過。陽脉実、因発其汗出多者、亦爲太過。太過者、爲陽絶於裏、亡津液、大便因鞕也。」

「脉陽微して汗出づること少なき者は、自ら和すと為す也。汗出づること多き者は、太過と為す。陽脉実、其の汗を発するに因りて出づること多き者は、亦た太過と為す。太過の者は、陽裏に絶すると為す、津液を亡ぼし、大便因って鞕なり。」

脉陽微・・・脉の陽が微、又は、脉が陽微
   脉の陽が微・・・この場合の陽は、脉の場所を示す。
   脉が陽微・・・この場合は、脉の状態を示す。
陽脉実・・・陽の脉が実する、又は、陽が脉に実する
このようなパターンが考えられます。
脉の形を現わしているのか、病理を説明しているのかを分けて考えます。

汗が少ない場合は治り、汗が多いと太過となり治らない。
汗が少ないという状況の脉は、少し浮緩です。
(少ないとは、多くないという意味であり、正常よりは多く汗は出ています。)
脉の浮緩の状態をまとめて陽と言い換え、これらの状態が微になってきた、
(脉証の浮緩だけでなく、緊、洪、大んなども、陽の脉と言えます。陽性の脉)
つまり、脉証は、浮緩の状態が落ち着いてきたとなります。
それに対し、汗が多い場合を太過という。
汗が多く出る場合にも、虚と実があり、虚の場合は漏れ出で、実の場合は発します。
しかし服薬し発汗をしますが、発汗が適度では収まらなく、過度になってしまった場合も太過となります。
この場合は、陽が脉に実しているからです。
(陽性の脉が実している、力強い大脉、洪大など)
太過の者(汗が多く出る者)は、陽が裏を絶し、津液を失い、大便は硬くなります。、

この条文は、前条の機能低下に因る大便が硬くなるのとの違いを説明しています。

実際の治療に於いて問題になるのが、今の状態の発汗が太過であるかどうかです。
その判断が「脉陽微而汗出少者、爲自和也。」となります。
この上記条文の比較対象は「陽脉実、因発其汗出多者、亦爲太過。」となります。
つまり、全体の解釈は下記のようになります。
「服薬して発汗しました。
今の状態は、汗が多く出ています。
しかし、その後汗が少なくなり、脉の陽が微になってくれば、治ろうとしています。
しかし、汗が多いままで、脉が実している状態が続くと、津液を失い、大便が硬くなります。太過です。」
となります。

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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