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109調胃承気湯 その8

109「傷寒十三日不解、過経、譫語者、以有熱也、当以湯下之。若小便利者、大便当鞕、而反下利、脉調和者、知医以丸薬下之、非其治也。若自下利者、脉当微厥、今反和者、此為内実也、調胃承気湯主之。」

「傷寒十三日解せず、過経、譫語する者は、熱有るを以って也、当に湯を以って之を下すべし。若し小便利する者は、大便当に硬かるべし、而るに反って下痢し、脉調和する者は、医丸薬を以って之を下すを知る、其の治に非ざる也。若し自下痢する者は、脉当に微厥すべし、今反って和する者は、此を内実と為すなり、調胃承気湯之を主る。」

「当以湯下之」の「湯」は、大柴胡湯になります。
小便利の者は、大便が硬いはずなのに下痢気味になっているのは、丸薬を服薬して下痢になっていることを医は知っている。
脈は調和しているが治療にはなっていない。
若し、自然に下痢になる者は、脈は微厥を示すはずである。
今反って脈が和する者は、内実が有る為である。調胃承気湯を服薬しなさい。

この条が一番伝えたいことは、
脈の変化です。
熱が有る者を下し下痢になると、見掛け上脈は平になる。
「治療になっていない」とは、熱を消そうと下剤を使ったが、対応処方が適切でなかった為に、熱が残ったまま、下痢になってしまった。それでも脈は変化し、平になります。
つまり脈証は全身のいろいろな状態の総和である為、寒熱が等しければ脈平となります。
病気が治ったら脈は調和します。しかし、寒熱が等量で存在しても脈は平を示すということです。

「若小便利者」が、ここに記述される意味はなんでしょうか。
「有熱」に対し、丸薬で下したとしても、「非其治」ですから、「小便利」には関係ない。
そこで柴胡湯証にある「小便難」が改善され「小便利」になったと考えました。

もう一度読みます。
「二週間も経って、譫語するのは、身に熱が有るためです。これは大柴胡湯で下しましょう。
大柴胡湯を服用して小便が難から利になった者では、大便が硬くなります。
それなのに今下痢となり、その脈は平と調和した脈証です。おかしなことです。
これは丸薬を使って下痢になり、その為に脈が平を現わしているだけであり、これは治療にはなっていません。
もしも大柴胡湯を服用して、自ら下痢になる場合は、脈は微厥となります。
ところが、今脈は平の調和した状態を示しています。
これは、微厥の脈を平まで押し上げるだけの内実があることになります。
この内実には調胃承気湯を使います。」

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しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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