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384 傷寒噦而腹滿、視其前後、知何部不利、利之即愈

384「傷寒噦而腹滿、視其前後、知何部不利、利之即愈。」

「傷寒噦して腹満するは、其の前後を視て、何部の利せざるかを知り、之を利すれば即ち癒ゆ。」

利するのは、前後の小便か大便になます。

一般的には、腹部に邪実があるためにしゃっくりとなるため、大小便の様子からどちらかを利し、その邪実を改善すれば癒えます。
と解釈されています。
これならば、陽明病であり厥陰病ではありません。
噦の関係として、ここに追記されたことになります。

この条文が厥陰病であるとすると、解釈が変わります。
噦は、前条と同じく胃中寒冷のためと考えます。
腹満は、熱実となります。
治療はどうしたらよいでしょうか。
胃中寒冷と熱実が有る場合は、まず小便か大便を利することで腹満を癒します。
胃中寒冷は、そのまま残ります。
前条でも胃中寒冷に対する漢方薬は指示されていないので、OKです。
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383 大吐、大下之、極虚、復極汗者

383「傷寒、大吐、大下之、極虚、復極汗者、其人外氣怫鬱、復與之水以發其汗、因得噦。所以然者、胃中寒冷故也。」

「傷寒、大いに吐し、大いに之を下し、極虚し、また極めて汗する者は、其の人外気沸鬱たるを以って、また之に水を与え以って其の汗を発すれば、因って噦を得る。然る所以の者は、胃中寒冷するが故也。」

この条文は厥陰病の寒熱について説明しています。
吐下した結果、虚しました。(この時点で厥陰病です。)
虚しているのに汗が出ています。その理由は中ではないところの気が塞がり鬱積しています。
この汗の原因に対し、水を以って汗を発しようと考えました。
それは虚したために津液が減少したために汗が徹することができないため、熱が発散しきれないと考えたからです。
水を飲んで汗が出ました。
しかし、しゃっくりになってしまいました。
これから胃中が寒冷になっていることが分かります。
逆に考えると、水を飲んでしゃっくりにならなければ胃中寒冷ではなく、また水を飲むことを選択することは間違いではないとなります。

とても虚している状態の者が、汗を少し出しています。これは熱がこもっているので、水を飲むことで少し津液を増やして発汗を助けてあげることによって熱を解しました。その結果熱は解したのですがしゃっくりが始まりました。これは胃中が寒冷だからです。この胃中寒冷は初めにはわかりませんでした。それはこの寒冷と汗を出す熱の関係により熱が勝っていたからです。そして今その熱を解したために寒冷が現れました。このように寒熱がバラバラに存在してしまう理由は、陰陽が順接しないためであり、これが厥陰病です。

382 嘔而発熱者、小柴胡湯主之

382「嘔而発熱者、小柴胡湯主之。」

「嘔して発熱の者、小柴胡湯之を主る。」

前条では、陰陽において陰が陽より強く裏寒となり呉茱萸湯となりました。
それに対し、この条では陰より陽が強く発熱となり小柴胡湯となります。
この嘔は、柴胡湯証の嘔とは違い、裏寒による嘔です。

陽明の胃に寒があり、嘔になります。この寒は陰陽の陰により生じたものです。そしてこの陰陽の陽が分離して熱となるのですから、その場所は少陽しかありません。
この嘔を少陽の嘔と解釈しては、厥陰病編に記載されている意味がありません。

381 乾嘔吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之

381「乾嘔吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之。」

「乾嘔して涎沫を吐し、頭痛する者は、呉茱萸湯之を主る。」
乾嘔ですから、むかつきは有りますが実際に物を吐しません。
涎沫は、よだれ、唾液です。これを吐きます。
この唾液は、透明な水ですから、胃内が寒のため外に出てくると考えます。

247「食穀欲嘔者、属陽明也、呉茱萸湯主之、得湯反劇者、屬上焦也。」
313「少陰病、吐利、手足逆冷、煩躁欲死者、呉茱萸湯主之。」
381「乾嘔吐涎沫、頭痛者、呉茱萸湯主之。」
この3条を比べてみましょう。
247条は陽明の病気、内臓の病気で穀物を食することができます。
313条は嘔吐と下痢ですから、食事はできないでしょう。
この313条に比べると、この381条の症状は静かです。

うまくイメージできません。
乾嘔を空腹時のむかつきとします。
そうすると病は、胃酸過多症になります。
胃酸過多症に呑酸が有ります。これは、酸性の液が口中へ逆流上昇する状態で、ひどいときには、口腔の粘膜や舌がしびれ、唾液の分泌が増加することがあります。
逆流性食道炎とも考えられ、機能性胃腸症となります。
しかし頭痛が有りません。
頭痛はストレスと仮定します。
食道下部の括約筋や横隔膜が緩むことによって、胃酸の逆流や食道裂孔ヘルニアとなります。
このような食道括約筋や横隔膜の機能低下症が、呉茱萸湯の適応症と考えると、上記の3条は下記のようになります。
ストレスで頭が痛く悩んでいると、空腹時にむかつき、口にすっぱいものがこみ上げてき、唾液がいっぱい出る。
食事をした後にむかつく者は、食道裂孔ヘルニアかもしれない、また呉茱萸湯を服用して悪化する場合は、胃潰瘍になっているのでしょう。この場合は四逆散です。
機能低下が進み、嘔吐下痢し、胃痙攣などが起こると、その緊張から手足逆冷となり、煩躁欲死となります。
このように呉茱萸湯は胃腸の機能低下に適応しているとなります。

では何故に初期の状態が厥陰病編に記載されているかという問題になります。
涎沫を吐すことから裏寒が確定しているのに、食事ができるのではないでしょうか。
症状が矛盾します。これが陰陽不順接にあたります。
普通にできることは書かれていません。たとえば排便など。ですから食事をしていてもおかしくありません。
また厥はなくてもOKです。

380 嘔而脉弱、四逆湯

380「嘔而脉弱、小便復利、身有微熱、見厥者、難治、四逆湯主之。」

「嘔して脉弱、小便また利し、身に微熱有り、厥を見わす者は、治し難し、四逆湯之を主る。」
ここでは、「難治」といいながら「主る」というのは、気に掛かります。
難治ならば、之主でなくても宜のほうが良いのではないでしょうか。

「見厥」の「見」は、何を意味していますか。
厥がある状態が継続しているのではなく、たまに厥が現れると解釈します。

「身厥者、難治」を、どこに入れるか、全体像が違ってきます。
「厥がみられる者は、難治ですが、四逆湯を使います。」
この場合は、厥が見られない者は、見られる者よりは治しやすいとなります。
「四逆湯を服用しても、厥がみられる者は難治です。」
この場合は、四逆湯を与える症状には厥が入っていません。
または厥があったのですが、四逆湯を服用後においても、厥が完全にはなくなっていない者は、難治と考えます。

私としては、小便復利が寒、身有微熱が熱とし、その比較をしていると考えます。
厥が見える者は、熱より寒が強いことを示し、これが難治の理由になります。
陰と陽が順接しないために、寒熱が分離し、小便利と微熱になっています。
一般的には、この熱を虚熱と言いますが、仲景は虚熱とは考えていないと思います。
前の条文にもありましたが、熱が強いほうが癒えやすく、寒が強いほうが難治となります。
この陰陽の順接していない状態を改善するのが、四逆湯の効果になります。
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プロフィール

しょうかんぽん

Author:しょうかんぽん
傷寒論 厥陰病編が終わりました。
霍亂病の解釈は休憩にします。
ただ今、最初から読み直しています。
このブログのスタートの時とは、解釈に違いがあります。
より独創的な解釈になります。
しばらくお待ちください。
愛知の薬剤師、三品です。

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